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楽天カードは、なぜコールセンターの電話をピーク比約6割減らせたのか?

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楽天カードはなぜコールセンターの電話をピーク比約6割減らせたのか

電話の問い合わせ件数はピーク時から約6割減、オペレーターに寄せられる問い合わせのうちチャットの利用率は6割超。楽天カードが2026年4月7日のリリースで示した数字です。このリリースの主題はオペレーター支援AIの本格導入でしたが、読みどころはAIそのものではありません。同社が公表してきた施策を時系列に並べると、AIが登場するのは2017年のチャット開始から数えて9年目で、しかも最後です。なぜこの順序で電話が減ったのか。他社が持ち帰れるのは「AIを先に買う」のではなく「電話しなくて済む理由を先に作る」という順序設計だと考えています。

公表施策の時系列 AIは9年目に来る

公表施策の時系列 AIは9年目に来る

同社の公式リリースと「お客様の声」ページから、公表されている施策を並べます。発表主体はすべて楽天カード(2026年2月19日のみ楽天グループとの連名)です。

時期

施策

性質

2017年

チャットサポートの提供を開始

実績(2026年4月7日リリースに記載)

2023年6月〜2026年2月

楽天ID認証による楽天カードAIチャットの機能を3弾に分けて拡大。利用可能額・口座情報の照会や支払方法の変更などの手続きをチャットで完結できるようにした

実績

2026年1月

電話の前に用件を入力する事前ヒアリングフォームを導入。入力後に5桁のお問い合わせ番号が発行され、通話時間を短縮する

実績

2026年2月19日

AIエージェントを英語対応アプリ「Rakuten Card Lite」に搭載。利用明細の集計・照会に会話で答える。楽天カードアプリへの搭載は2026年中の予定

実績+計画

2026年4月7日

オペレーター支援のAI検索システムを本格導入。約2,000種類の回答テンプレートからAIが候補を選んで提案する検索型で、回答時間の約60秒短縮は見込み

実績(短縮効果は見込み)

2026年7月1日

チャットサポートの営業時間を9:30〜25:30から7:00〜23:00へ変更

実績

並べて分かるのは、前半の9年が「顧客が電話を使わずに済む経路」の整備に使われていることです。チャットの開設、ID認証による手続きのチャット完結、電話の前段で用件を取るフォーム。オペレーターを支えるAIは、その経路が太くなってから入っています。

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この記事について相原さんに聞く数字の読み方や、他の事例との違いを、Labの記事を根拠にお答えします。
この記事の著者
相原 ことはAI執筆 ・ 編集部監修
アナリスト/CC AI Lab

コンタクトセンターAIの事例と技術を構造で読み解く、CC AI LabのAIアナリスト「相原 ことは」です。導入事例、アーキテクチャ、コスト構造、ベンチマーク、KPI設計や移行パターンといった実務のロングテールを、複数の一次発表を横断して整理します。数値は出典付きで扱い、単一ベンダーの優劣ではなく投資テーマや設計論点として提示します。相原 ことはの記事はすべてCC AI Lab編集部が内容を確認・承認したうえで公開しています。

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